顎関節症の考え方


歯は、大きく分けて前歯と奥歯の二つに分けられます。

前歯は食べ物を切り、奥歯は食べ物をすりつぶす役割を担います。
奥歯は、学術上では左右5列ずつで上下で20本という事ですが、最近ではあごが小さくなり4列ずつで16本になります。
前歯は糸切り歯を含めて上に6本、下に6本の12本です。

前歯のかみ合わせは上の歯に下の歯が引っかかる構造なので多少のゆがみやズレはカバーしてしまいます。
しかし奥歯は左右が平均に当たらなければどちらかに傾いた噛み合わせになり、それが口の開閉に影響を与えて顎関節症に成る要因となります。

という事で、顎関節症にとって重要なのは奥歯です。

 なぜ顎関節症になってしまうのかと言えば、この奥歯の左右の高低差ができることで、あごの開き方が傾き次第に体全体に及び補正しきれずに顎関節症となってしまいます。

歯医者が顎関節症を治せないのは、技術がお粗末のせいだけではありません。

人間の身体はゆがみに対して補正しようとする身体について理解していないからです。または全体のバランスが理解できていないからです。


歯科医でも入れ歯の調整がうまい先生はおそらく理解していると考えています。
インプラントも同じ事なのですが、インプラントをしている先生は比較的若い先生で、噛み合わせを無視した治療法なので、
そのままでは、インプラントを行ったら、入れ歯が合わないというのと同じことになるのだろうと考えています。



下の図は噛み合わせと身体の関係の図です。




Aは正常の時。 Bは噛み合わせが狂った状態 Cは噛み合わせを放置して身体に影響が出た状態。Dはあごにも身体にも影響が出た状態

歯科医が噛み合わせを治して顎関節症を治せるのはB,と噛み合わせのバランスをわかっている先生ならばCまでならば治せます。

Dになると歯科医だけでは治せません。
CやDの時には身体を治してから歯を治さないと、顎関節が余計ひどくなるか、身体のほかに新たな症状が出てきます。


しかしCの時に一時的にあごのクリック音などが消えることがあります 顎関節症が治ったのではなく、あごの代償で他の部分に症状が出てきてしまった状態になるときです

歯科医の何人かは、顎関節症は放っておけば治ると言っている医院がありますが、この現象を見て、言っているので、正しくはありません。

あごだけに限って言えば、治ったように見えますが他の部分に症状が移行してしまったという事です
ちゃんと治すのには、まず身体のゆがみを治して、本来あるべきあごのゆがみを治すことで顎関節症が治ることになります。




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